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松島 如戒のお役立ちコラム

新時代のお墓

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新時代のメモリー

ニュージーランド・クライストチャーチの散骨メモリータワー

ニュージーランドは、原則として撒骨自由の国です。あの自然の美しさの中に、 永遠に「生」(アイデンティティの実現)を宿しつづけることを可能にしたのが、「りすシステム」によるニュージーランド撒骨です。
毎年、日本の冬、ニュージーランドの夏(1~2月頃)に、 「ニュージーランド撒骨と自然の旅」を りすシステムで企画しています。

サイバーストーン

サーバーストーンの原理は、多少古臭い表現でいえば、「霊肉分離論」です。
既に述べているように、「肉体」つまり亡骸の処理を、いくつかの選択肢の中から選んで行った上で、 メモリー(アイデンティティ)の部分をコンピューターシステムを駆使して、半永久的に維持しつづけること、並びに保存された情報を、 死者の尊厳とプライバシーを護りながら、身近な人々に加え社会や時代を超えて、 その人の生き方や死者の自分史を後世に遺すことを目的として出現したものです。

御髪塚(おぐし塚)

我が国では古来より、毛髪にはその人の「いのち」が宿っていると考えられ、刑法上の墳墓発掘罪などの対象物にもなっています。
21世紀の御髪塚は、今日までの毛髪の持つ精神性に加えて、 DNA保存という具体的な「生物的生命」の未来への存続という意味があります。

新時代の亡骸の処理

合葬墓

今日では最も一般的な方法です。

撒骨

一つの選択肢であることは否定しませんが、「焼骨」の成分に、法律が定める公害物質が含まれている可能性が、極めて高いことが指摘されている現状のもとで、全量撒骨には問題があります。
カドミウム、水銀、六価クロム、ヒ素など残留性の高い公害物質を、永遠に地球に還元するという考え方はいかがなものでしょうか? 国民的議論が求められています。
りすシステムのニュージーランド撒骨については、撒骨量50g以下、 日本の産業廃棄物に対する公害基準を満たしていない、焼骨粉の撒骨はしない、との当事者間の契約があります。
りすシステムでの撒骨事例は、当然この条件を満たしているものだけです。

火葬場で骨揚げしない ―ヨロシクとお願いする―

全国どこの火葬場でもOKという訳ではありませんが、多くの火葬場ではお願いすれば聞き入れてくれます。
いわゆる墓地に納めるため、有料のところも一部ありますが、おおむね現在のところ無料です。
将来的には有料にすべきだと思います。何故ならば、残骨やそれに関する残滓を処理するのに、 火葬場自体にもお金が必要ですし、その先の処理業者も公害除去工程を厳格に適用すれば、相当の費用がかかることは、皆さんも理解できると思います。

合撒骨のために、焼骨を粉に

設備の開発に成功し、具体的な運用方法などは準備中で、東京都内の火葬場で、2004年春頃から利用できるようになります。
この場合、お骨の粉を全部欲しいと言えば引渡してくれますが、 公害の問題や撒く地域の人々の迷惑を考えて、適切な量だけほしいという方には、そのようなサービスも行うと聞いています。

身近な人のお骨でペンダントや仏像、マリア像などを作るサービス

人間の焼骨の融点(固体から流体へと変化する温度)は約1600℃です。融かした骨の流体を型に流し込む方法と、 粉状にした骨粉で成型する方法があります。これも、2004年春頃から実用に入ります。
まがい物が出回っていますが、特許等の権利を持っている人があり、そのグループが実用化していく予定とのことです。

火葬場での残骨灰の本格的処理システムの普及と処理料金の適正化

「火葬場」という「場」から排出される残滓は、間違いなく「産業廃棄物」であるというのが、 私(松島如戒)の見解です。したがって、法律に則った処理をするのが当然ではないでしょうか。
その取組みは、市民レベルで始まっていますので、期待し協力していきたいと考えています。
最大の問題点は、火葬場が支払う処理費用が、非常に安価に抑えられていることです。これは、火葬料の安さが転嫁されていると考えられます。
地球人である私たち日本人にとってかけがえのない地球を、公害物質で汚さないための努力は不可欠です。
5年ほど前には「循環型社会法」という法律が成立し、施行されてはいますが、 この法律の理念を考えた識者、それを明文化した行政マン、ましてやこの法律を審議し「法律」にした国会議員諸侯に、「自分自身」の肉体に公害物質が存在し、自らが地球を汚していると認識した人は一人もいない…といったら過言でしょうか。

人の焼骨の主成分は?

水分ゼロの状態では、燐(P)とカルシウム(Ca)だけで90%を越えます。
世の中に科学者(理系)は沢山いますが、こんなに身近で大切なことを研究テーマにしている人は皆無といって良いでしょう。
私は実践家で、科学者ではありませんが、素人「葬送科学研究者」として可能な限り実験を積み重ねながら、社会に対しいろういろな提案をしています。
同じ志をお持ちの専門家そして実験用サンプル提供のご賛同とご協力を期待しています。

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